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建築研究所が作成した「防犯まちづくりのための調査の手引き」の普及のため、平成23年9月17日に福岡大学などとの共催でシンポジウムを開催しました。子どもや女性の安全・安心に向けたまちづくりの考え方を広く紹介し、効果的な取り組み方法について一緒に考えるためのシンポジウムです。
会場の福岡大学には、防犯活動に携わる方など約300人が集まりました。 伊藤弘理事による主催者挨拶の後、福岡県警や専門家による講演が行われました。樋野公宏主任研究員は「効果的な防犯まちづくりのために」と題して、防犯まちづくりにおける地域課題の正確な把握の必要性、建築研究資料に掲載した調査手法、実践事例の成果(「防犯まちづくりのための調査の手引き<実践編>」(建築研究資料133号)に掲載)などを紹介しました。
シンポジウムに先駆け、地域住民や学生などが参加して、福岡大学周辺の「くらがり調査」と「身近な公園調査」(いずれの手法も「防犯まちづくりのための調査の手引き」(建築研究資料117号)に掲載)を実施しました。参加者は、「大通りから入って急に暗くなると不安を感じる」、「公園の樹木が茂りすぎている」といった要改善箇所だけでなく、「公園内がきれいに掃除されている」といった長所も発見し、地区別に模造紙にまとめました。模造紙はシンポジウム会場で展示され、福岡大学の柴田久准教授から概要が報告されました。
このように、参加者の熱意と関係団体の協力により、建築研究所の研究成果を普及することができました。他都市でもこうしたシンポジウムの開催を検討しています。
シンポジウム開催の記者発表資料【PDF/170kB】
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