■建築研究報告

昭和42年7月豪雨による神戸市西部のがけ崩れ調査

岸田  英明

建築研究報告  No.50,  昭和42年11月


<概要>

  昭和42年7月豪雨により神戸市西部地域に発生したがけ崩れについて現地調査が行われ,その結果が既往の研究に基づいて検討されている。 
 今回の災害は集中豪雨によるものであるが,とくに滲透流による風化花崗岩の表層滑りが住宅地に大きな被害をもたらしている。
  今後の宅地開発においては,自然地盤のがけ面の完定を風化による地盤の強度低下および豪雨時における地盤の雨水の流れを考えて更に詳しく検討することが必要である。既存住宅地域内にある自然地盤のがけや切土した所に表面保護の目的で施工され,長期間経過した石積み擁壁に関しては,風化による地盤の強度低下の影響を考えて安全性を再検討する必要がある。

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